Story

第12話

梅雨の中にて

事件後、一連の責任を鮫島家に押し付けようとする島民たちを叱りつけたのは、八重子の父だった。騒動が解決し帰ろうとするモグラに、八重子の曽祖父・雄八は1通の手紙を託す。それはかつての戦友へのメッセージだった。東京へと戻ってきた後、抽斗通りで駄菓子屋の女性と出会った真木は、彼女の名と役職、そして、モグラの驚くべき過去を知る…。